足の爪の臭い物質とチーズのにおい物質は同じ!

足の爪自体がチーズと同じにおいを発しているのではなくて、足の爪やその周辺に住み着いている細菌が作り出している臭い物質がチーズと同じにおい物質だからです。

 

足に限らず人間の皮膚には常在菌と呼ばれる、私たちが健康的に生きていくために欠かせない味方になってくれる細菌とともに、不潔な状態にしていると体にあまり良くない菌が住んで繁殖してしまいます。

 

ここでは足爪チーズ臭菌と呼びますね!

 

少し化学の話になるのですが、足爪チーズ臭菌が足の爪やその周りで作り出すものの中に、メタンチオール、プロピオン酸、3-メチルブタン酸があります。

 

最初の臭い物質メタンチオールに含まれる硫黄と呼ばれる成分が、チーズと似たにおいの元になっています。足爪チーズ臭菌は爪そのものや足指周辺の死んで剥がれていく皮膚を餌にしています。

 

足爪とチーズの臭い物質であるメタンチオール

それらを食べて生み出すのニオイ物質の一つがメタンチオールです。化学の世界だとこんな式で表されるみたい。

 

メチルカプタンとも呼ばれる強い臭い物質で、傷んで腐ってきた玉ねぎも同じ臭いがします。

 

足の爪の臭いって、すごく臭いってわけでもないときと、あきらかに不快感を覚えるときがありませんか?

 

実はこれ発酵と腐敗の分かれ目と関係しています。例えば納豆が代表例。食べ慣れていない欧米人の方からしたら、明らかに腐った食品と感じるでしょうが、私たちに日本人にとっては長い歴史の中で根付いた健康に良い食品の一つですから、多くの方が抵抗なく受け入れられます。

 

美味しい熟成チーズのにおい・香りは発酵臭ですが、やはり熟成を通り越して発酵させすぎると腐敗臭に変わってきます。熟成の度合いによってある人は美味しいチーズとそれに合わせるワインまで想像しますが、ある人は単なる腐ったチーズになってしまうかもしれません。

 

ようするに、臭いに対する価値観がそうさせています。

 

だから、足の爪の臭いについても日頃食べているチーズの臭いがある程度強くなったくらいならそこまで不快感を覚えないですし、やはり不潔にし過ぎていると周囲の方まで不快にする悪臭へと変わってしまいます。

 

 

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