爪色が黄ばみ潤いを失い変形してきたら、爪水虫の可能性大
この画像は、日数経過とともに変色してくずれた爪白癬(爪水虫)が悪化していく様子です。
爪母(爪の生え際)から向かって右側が黄褐色に変色していき、だんだんと左側に広がっています。そして、全体を侵食する前に先に侵された部分からかけてしまいました。
かかとのカサカサ・ゴワゴワとは違い、爪水虫の場合は素人でも比較的判別しやすく、この状態になっても放っておく人は少ないでしょう。
ただ、爪がかけるまで侵されているのは最終段階で、臓器に以上がない方であれば、医師の慎重な診察のもとで飲み薬を処方してもらわない限り完治は難しいです。
白癬菌(水虫菌)が爪に感染する始まりは、爪の生え際となる爪母からはじまります。左の画像は、爪水虫に感染した爪の初期段階の様子です。
まだ爪に潤いが残っていますし、末端部分は健康な爪本来の色合いを保っていているので、市販されている専用の塗り薬でも治せるかもしれない段階です。
早い段階で気が付き、正しい方法で爪水虫完治に特化した抗真菌剤(水虫薬)を継続して塗り続ければ良いのですが、
本人が分からないくらい徐々に変色してきますし、足が痒くなるなど際立つ症状が出ないので放置してしまいがちです。
最終的には下の写真のように、もう誰にも見せられないくらい不潔極まりない足爪へと変貌してしまいます。
黄褐色を通り越して爪床(爪の裏側、爪と皮膚が接する部分)で血が滲み固まってしまったような赤褐色になっていますね。
年月が経過するに連れて、黄色から茶色、茶色から黒色へど確実に暗黒度が増していきます。
初期段階における爪水虫の症状をまとめると次の通りです。
- 数年前よりも明らかに爪が厚くなり濁ってきた
- 爪の色が黄白色から黄褐色へ変化してきている
- 爪の周りが炎症することがある
- 以前にはなかった筋を爪表面に確認することができる
怪しいと感じたらすぐに皮膚治療専門院や総合病院の皮膚科へ行くことを強くおすすめします。医師のアドバイスのもとで爪水虫完治の適切な治療法を続けるしかありませんし、飲み薬であれば健康診断等を行ってから処方してもらう必要があります。
爪水虫は痛みなど体を害する症状を伴わないことが、患者の治療意欲をわかせない根本原因ですね。やはり人間は危機感を覚えない限り、誰しもすぐに行動できないものなのです。
その一方、女性は夏場にミュールを履いて爪とかかと、足全体を見せる機会が多いため、男性より早く水虫を完治させたい意欲が高い傾向にあります。
問題は無神経で鈍感な人、爪水虫が進んでいる人は当然ながら、足裏・足横にも水虫菌が生存しているわけで、その状態で家族共同のバスマットを平気で使用して家族にうつしていたり、
公共の場でシューズを脱いだ時、自分の足裏・足横から剥がれた水虫菌のついている皮膚の一部を残していることに、若干なりとも罪の意識を感じてよいのではないでしょうか。
水虫は個人の問題ではなく、周辺の人々を感染させるリスクを伴う病気として認識していれば、自ずと早く治さなければいけないという意識が湧いてくると思います。
【医療機関で爪水虫ではないと診断された方へ】
「爪水虫かな?」と思ったら、できるだけすぐに皮膚科等で専門医師の診断を受けることを強くおすすめします。たとえ爪水虫ではなくても、症状に合わせて適切な治療をしてくれますし、ご自身が自宅で行うべきことを具体的に教えていただけます。
その上で、もしご自身の足の爪が変色・変形した汚い状態であり、自宅で綺麗にしたいと考えているようでしたら、お役立ていただけるだろう「足爪ケアのアイテム」があるのでまとめました。よろしければご参考ください。
爪水虫を完治させる方法
爪水虫を完治させる方法は、医療機関で処方された内服薬を正しく服用することが基本になります。
一般的な抗真菌剤の外用薬では爪の各層の奥深くには染み込んでいかないため、飲み薬で体内から爪が生成する部分(爪母)に薬効成分を作用させるようにします。
飲み薬で爪水虫を完治できる理由を、薬効成分が爪内部へ浸透していく様子も含めてまとめましたので、よろしければご参考ください。
→ 爪水虫の治し方 | 飲み薬を服用せず塗り薬で完治できるか?
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