本人が水虫に感染していることに気がついていない!

家族や友人の中に足の側面やかかとの皮がポロポロめくれていたり、粉をふていたり、はたまた爪が厚くなっていたり、白や黄色に濁りぎみになっている人はいませんか?

 

おそらく本人はかゆみなどの自覚症状がなく、水虫に感染している可能性が高いです。

 

特にお年を召された方に多く、なんらかの病気で総合病院等に通われた際に医師から指摘を受けて、水虫と診断されることもあるようで、おそらく長年同居されている家族の方々のうち誰かは水虫もちになっていると考えられます。

 

こちらでご紹介した「趾間型の水虫」のように、本人も痒くてたまらない状態になれば白癬菌(水虫菌)が感染したことをすぐに自覚できます。

 

また、感染初期で赤くなったり、広範囲に白くなって皮がめくれてくるので、旗から見ても分かりやすく、皮膚科への診察をうながすこともできますね。

 

一方でかかと水虫や足の親指側面の硬い部分にこっそり感染した水虫(角質増殖型)の場合、全然かゆくならず、厚い角質層のなかで水虫がじわじわと繁殖して、その行動範囲を広げていきます。

 

水虫に感染している人の多くは、皮膚の老化現象だろうくらいに考えるくらいなようで、周りの人も分からないですし、気がついたとしても相当親しい間柄でなければ水虫について指摘しにくいものです。

 

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ですので、水虫もちの人は気が付かないままにプールや温泉、公共の場の履き替えスリッパ等を使うことによって、足から剥がれ落ちが皮脂や角質層のアカをばらまいてしまうことになります。

 

そのアカの中には生きている水虫菌が潜んでいて、それらが他の人の足につくことによって水虫が赤の他人にも感染してしまいます。

 

水虫患者が減らないとされる理由は、自覚症状がないことが大きな原因です。病気であっても全く危機感を抱くことのない、大袈裟な言い方をすれば水虫も友達?くらいな感じでながーく人生を共存しているのです。

 

自分だけならまだしも、水虫は他人に移してしまう病気として自覚することが大切ですね。エチケットとして足の皮膚の調子がおかしいな、もしかしたら水虫かも?と思ったときに皮膚科で診察されるくらいが良いですね。

 

 

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