水虫に感染するまでの時間を知れば、お金をかけずに感染防止対策ができる

あまり神経質にならないでくださいね。24時間以内に綺麗に足を洗えば、水虫に感染しないとされています!

 

水虫の原因菌である白癬菌(水虫菌)の感染力は決して強くなく、少しの水虫菌が足についたからといってすぐに水虫になってしまうものではありません。

 

私たちの皮膚の表面には角質層とよばれるものがあり、これが健康にとって良くないあらゆる外部の者から身を守ってくれています。ウイルス、細菌、化学物質など、これらを角質層ばブロックすることで体の中に悪いものが簡単にはいってこれないようになっています。

 

例えば、水虫菌は湿度の高いところで繁殖力が高まって仲間を増やしていくとされていますが、このような水虫の大好きな環境でも感染のときに使う菌糸を伸ばして角質層の中に入り込むまでに24時間以上かかるとされています。

 

参考記事: 足白癬にならないための足のケアは?(日本皮膚科学会Q&A)

 

なので、足や足爪についた白癬菌(水虫菌)の大部分は、角質層へ侵入する前に自然に落ちたり、靴下の交換で足から離れたり、清潔な人は隙間時間に洗い流したりと、同じ水虫菌が24時間以上もずっと足にはいついていることはほとんどないでしょう。

 

つまり24時間以内に足を洗うことを目安にしていれば、おのずといつまでに水虫に感染しないために何をすればいいのかが、ご自身の生活パターンに合わせて決まってきます。

 

たとえば、大半の人は毎晩お風呂に入るので、このときに面倒くさがらずに足裏、かかと、足の爪の隙間、足の指の間を丁寧に綺麗に石鹸で洗ってあげるだけで良いのです。

 

水虫菌は大変しつこいので、一度感染すると根気よく塗り薬を使い続ける必要があるので、そのことを考えれば夜のお風呂で1分間くらいはいつもより多く足を洗うことに時間をかけてもいいですね。

 

このとき注意することは、ゴシゴシと力を加えて、強い刺激で足を洗うことです。これは絶対にやめてください!

 

足の表面にある角質層に傷がつくと、ここから水虫菌が感染しやすくなってしまいます。これは傷の程度にもよりますが、先の日本皮膚科学会によると12時間で水虫に感染するデータがあるそうです。

 

もちろん、アカスリや軽石でかかとをこするなどは厳禁!水虫がかかと感染すると相当厄介で、分厚いかかとの皮膚内部に水虫菌が入り込んでしまうと、それだけ治療に長い期間を必要とします。

 

関連記事: カサカサなかかとが水虫か乾燥肌かの違いを画像で見分ける

 

石鹸については普通のもので大丈夫!抗菌石鹸などお金のかかる、pのを使う必要はありません。それよりもコマ目に水だけでさっと洗ってあげることや、夜の一回洗う時に強くこすらず丁寧にケアしてあげることを心がけることが大切です。

 

 

 

 

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