食事で水虫の原因である白癬菌を直接殺菌することはできないが
他の病気や悪い症状と同じく、食事が直接水虫を治すのに効果を発揮したり、原因となる白癬菌を殺菌することはありません。
ポイントは高い自己免疫力を維持できる健康への意識です。つまり、シンプルにバランスの良い食事が肝となります。
水虫で汚いガサガサ・ジュクジュク足裏などの症状が表れている方は、ストレートに効果を発揮する治療方法をお探しだと思います。
食事面においてウェブサイト上をくまなく調べ、皮膚科がWEB上に公開している資料等を拝見しても、水虫治療に直接効果を発揮する食事は紹介されていませんでした(2021年9月時点)。
ですので、高い自己免疫力を保つための健康食を心がけ、その上で、十分な睡眠、運動と合わせて、質の高い生活を送れるように心がけることが重要になります。
すぐに綺麗な足裏・足横になるような食事法がなくて残念かもしれませんが、健康的な食事法がまとめられた書籍などを参考にされて、ご自身にあった方法を根気よく続けることがとても大切になります。
なぜ自己免疫が水虫を治すのに効果的なのか?
私たちの体には外部からの悪い侵入者を退治する働きが備わっていて、それを自己免疫と呼んでいます。
水虫菌は皮膚の表面にある角層(死んだ細胞の積み重なり)に潜んでおり、ケラチナーゼと呼ばれるタンパク質を溶かす酵素を出して、角層の材料であるケラチン(=タンパク質)を溶かして住みかを広げながら増殖します。
やがてその菌数が膨大になると、角層の下にある生きた細胞に到達してします。このときに私たちの免疫が働いて、白癬菌がこれ以上深く入ってこないように戦ってくれます。その証拠として、かゆみの症状として表れます。
つまり、自己免疫によって水虫菌が生きた細胞に入るのを防いでいるわけですから、高い免疫力を保つこと=健康を維持することと同じなります。
その一環として、健康的な食生活を意識することが高い免疫力を保つことにつながり、このことこそが水虫対策に間接的に効果があると言えるわけです。
水虫によるガサガサ・ジュクジュクの汚い見た目については、クリーム等で直接的な対処をしながらも、根本的原因を理解した上で健康的な食生活を心がけることが大切ですね。
古いデータになりますが、1999年と2000年における全国2,000名の皮膚科専門医の調査によって、日本には人口の20%、当時で約2,500万人が水虫を患っており、その半数が爪水虫であることが分かっています。
実は誰もがなりうる水虫。その原因や種類と症状について、抑えておきたいポイントをまとめてありますのでよろしければご参考ください。